松戸企業探訪 ~知られざる地元の「すごい」を見つけにいこう~
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大迫力の製造ラインと純度99.99%を極める巨大蒸留塔に迫る
遠くからでも見える「寶」の文字!
食卓でおなじみの「焼酎ハイボール」や「宝焼酎」。スーパーや酒屋に並ぶあの商品は、実は松戸市でつくられているものが多いってご存知でしたか?今回は、まいぷれ松戸市編集部が特別に工場の裏側に潜入! 毎日何気なく飲んでいるお酒がどのようにつくられているのか、その圧倒的なスケールと情熱をレポートします。
お酒好き・工場好きはもちろん、普段お酒を飲まない方でも楽しめるような記事になっておりますので、ぜひ最後までチェックしてください!

見たことのある宝酒造の商品! 一緒に我々を迎えてくれたのは藤波工場長
まいぷれ編集部 本日はよろしくお願いします! 玄関にたくさんの商品が並んでいて、入ってきた瞬間からテンションが上がってしまいました。まずは基本的なところからお伺いしたいのですが、宝酒造さんの中で、この松戸工場はどのような役割を担っているのでしょうか?
藤波工場長 よろしくお願いします。松戸工場は、宝酒造の「東日本の基幹工場」という位置づけになります。
まいぷれ編集部 「東日本の基幹工場」ですか?
藤波工場長 はい。当社の工場は三重県の四日市市や京都市伏見区などにもあるのですが、東日本向けの製品は、消費地に近いこちらの松戸工場でできるだけつくり、市場に提供する体制をとっています。主に関東を中心とした東日本全域への商品供給を担っているんですよ。お酒だけではなく、本みりんの製造も行っています。
まいぷれ編集部 私たちの身近にある「宝焼酎」や「焼酎ハイボール」は、ここからやってきていたんですね! 松戸にはいつ頃からあるのでしょうか?
藤波工場長 歴史は古く、1964年(昭和39年)に、市川と王子にあった工場の機能を統合する形でこの場所に開設されました。
まいぷれ編集部 1964年から! ものすごく長い間、松戸の地から美味しいお酒を送り出し続けているんですね。本日はその製造の裏側を見られるということで、ワクワクが止まりません!
藤波工場長 今日は「焼酎ハイボール」の製造ラインと「蒸留塔」の2箇所を見ていただく予定です。それぞれの担当者が現場をご案内しますので、百聞は一見にしかず。まずは実際にその目で見てみてください!
まいぷれ編集部 はい!よろしくお願いします!
工場内にはたくさんのパイプやタンクが
工場長に見送られ、まずは編集部スタッフも大好きな「焼酎ハイボール」などが詰められている缶チューハイの製造ラインへ。ご案内いただいたのは、缶チューハイライン担当のMさんです。
Mさん 本日はよろしくお願いします。今日は、2019年に新しくなったばかりの「焼酎ハイボール」のラインをご覧いただきます。さっそく見てみましょう。

倉庫に並んだたくさんの缶!
まいぷれ編集部 すごい数の缶ですね! 1つの塊にものすごい数の缶が積まれていますが、まだ中身は空っぽですか?
Mさん はい、まだ空缶です。まずは缶の底に賞味期限を印字して、中身にゴミや傷がないか検査をします。その後、斜めになったコンベアを通って缶を回転させながら洗浄し、いよいよ中身を詰める「充填(じゅうてん)」の工程に入ります。
巨大な充填機。ものすごいスピードで回転しています!
まいぷれ編集部 あ! あの円柱形の大きな機械でお酒を入れているんですね。
Mさん そうです。「フィラー」と呼ばれる機械ですね。あの機械が1周する間に、規定の量のお酒がスピーディに充填されます。今日はレモン味をつくっています。
まいぷれ編集部 東日本中のお酒好きの方々を支えているのですね。
Mさん 充填された後は、「巻き締め」という工程で蓋をします。高速回転するローラーで缶の縁をぐるぐると巻き込んで密封するんです。こちらがその見本です。
缶の見本をよく見ると、縁がぐるぐると巻き込まれています。

充填された缶は、このあと殺菌・検査を受けて箱詰めされていきます。
まいぷれ編集部 なるほど、こうやってあの形になるんですね。この後はどうなるんですか?
Mさん 中身の液量が正しいか検査をした後、「パストライザー」という機械で熱殺菌を行います。缶チューハイは度数が低いので、この殺菌工程が非常に重要なんです。その後、様々なチェックをしてから箱詰めされます。
まいぷれ編集部 ものすごく高度に自動化されているんですね。ずっと見ていても飽きません!
Mさん 基本的には自動で進みますが、1時間に1回など定期的に人の手による抜き取り検査も行っています。機械と人の目で、品質をしっかりと守っているんです。
まいぷれ編集部 ありがとうございました!
「焼酎ハイボール」のラインに圧倒された後は、いよいよ松戸工場のシンボルともいえる「蒸留塔」へ!
ここからは、蒸留担当のTさんにご案内いただきます。
蒸留塔の外観。た、高い!
まいぷれ編集部 Tさん、よろしくお願いします! 外から見ても大迫力ですが、この中でどのようにお酒がつくられているのでしょうか?
Tさん よろしくお願いします。この中にはたくさんの塔がありまして、海外から輸入した「粗留アルコール」という原料を連続的に蒸留しています。
まいぷれ編集部 連続蒸留とは何ですか?
Tさん はい。下段の蒸気が上段の液体を温め、それがまた蒸気になってさらに上段の液体を温める……という作業を連続して行う仕組みです。これを繰り返すことで不要な成分(不純物)をどんどん取り除き、最終的には純度99.99%以上の極めてピュアなアルコールになるんですよ。
まいぷれ編集部 純度99.99%以上! そのピュアさが、宝酒造さんの美味しい焼酎のベースになっているんですね。
Tさん そうなんです。ただ、この蒸留塔は一度止めてしまうと再稼働に非常に時間がかかります。そのため、正月やお盆、ゴールデンウィークなどを除き、基本的には24時間体制で動かし続けているんですよ。温度や圧力が少し変わるだけで効率が変わってしまうため、コントロールルームのモニターで常に監視しています。
Tさん せっかくなので、ここで蒸留して取り出した「ピュアなアルコール」と、取り除かれた「不純物」の匂いを嗅ぎ比べてみましょうか。
まいぷれ編集部 ぜひお願いします!
Tさん まずは、純度の高いピュアなアルコールから嗅いでみてください。
まいぷれ編集部 ……あ! 消毒用アルコールみたいなツンとした匂いではなくて、ほんのり甘い香りがします! 口に入れたくなるような、いいお酒の匂いですね。
Tさん そうなんです。不純物を極限まで取り除くことで、この甘みを感じるピュアな香りになります。では次に、取り除いた不純物の匂いも嗅いでみましょう。元々は透明だった粗留アルコールから抽出された不純物なんですが、成分が凝縮されて少し色がついています。匂いが強いので、直接ではなく手で仰ぐようにして嗅いでみてくださいね。
まいぷれ編集部 はい……(スンスン)……うわっ!? なんだこれ!!
Tさん (笑)
まいぷれ編集部 りんごやバナナの香りをギュッと強烈に集めたような……いや、違うな。子供の頃、理科室で「開けちゃいけないものを開けた時」のような、強烈で嫌な匂いがします! 誰かがお酒を飲んで二日酔いになった後のような……。
Tさん エタノール以外のアルコールが凝縮されたものです。これをそのまま飲むのは体に良くありません。
まいぷれ編集部 このような不純物を取り除いて、あの綺麗な甘い香りのアルコールだけを抽出しているんですね。宝酒造さんの技術力に圧倒されました!ありがとうございました!
圧倒的なスケールと徹底した品質管理を目の当たりにした工場見学。しかし、宝酒造松戸工場の魅力はこれだけではありません。続く【後編】では、藤波工場長に再びお話を伺い、地元・松戸への思いや、大人気「焼酎ハイボール」の裏話に迫ります!
※工場見学の【前編】はここまで。次回インタビューの【後編】をお楽しみに!
宝酒造株式会社 松戸工場
所在地:千葉県松戸市新作字高田111
公式サイト:https://www.takarashuzo.co.jp/
※宝酒造 松戸工場では、一般の方の工場見学は受け付けておりません。工場への見学に関する直接のお問い合わせはご遠慮くださいますようお願いいたします。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは公式サイト等で事前にご確認ください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

【後編】宝酒造 松戸工場に特別潜入!お酒好き&松戸好き必見の工場見学レポート!
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