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ポラスが第55回『棟下式®』を開催 聖徳大学女子寮「和心寮」45年の歴史に幕

地域に愛された学生寮が、お別れの儀式を経て新築分譲住宅へ

壊す時にもお別れの式を。約50名の住民・関係者が参加した『棟下式®』

 

長年地域の風景の一部だった建物が、新たな街づくりへの一歩を踏み出しました。

 

ポラスグループ・中央グリーン開発株式会社は、2026年3月21日(土)に松戸市常盤平にある学生寮「和心寮」にて、第55回『棟下式®(むねおろしき)』を開催しました。

 

昭和57年(1982年)から運用されてきた聖徳大学「和心寮」(学校法人東京聖徳学園)は、敷地面積約1667平方メートル、鉄筋6階建ての建物。

これまで総定員127名の女子寮として、多くの学生に活用されてきました。

 

当日は、関係者並びに地域住民の方など、約50名の方々が建物とのお別れの機会に集まりました。

OGから近隣の小学生まで。多世代がそれぞれの思い出を胸に集結

 

会場には、かつてこの寮で青春時代を過ごしたOGの姿も。

2007年から2年間入居していた鈴木さん(37歳・児童学科卒)は、当時の友人と共に来場しました。

 

「衣食住を共にした仲間とのつながりは今でもあります」と語る鈴木さん。

思い出の地がなくなる寂しさを抱えながらも、最後を見届けるために駆けつけたそうです。

 

寮のすぐ裏手に住み、長年建物を見守ってきた住民の方や、「習い事の通り道の風景だった」という小学生なども参加。

参加者は各々の思いで別れを惜しんでいました。

思い出の地に駆けつけた卒業生たち。笑顔で記念撮影

笑顔で祝う「餅まき」と未来へのバトン

 

式典では、建物のガラスや壁をキャンバスにしたお絵かきやメッセージの書き込み、庭園の枝をリメイクした色鉛筆づくりが行われました。

 

午前11時からは、地元の神職による清祓いが厳かに行われ、その後の「餅まき」では一転して歓声が上がりました。

建物の2階から撒かれるお餅に、大人も子どもも笑顔で手を伸ばし、土地の新たな門出を祝しました。

厳かな雰囲気の中で清祓い

大人も子どもも、餅まきでみんな笑顔に!

グッドデザイン賞受賞の『棟下式®』がつなぐ街の記憶

 

主催の中央グリーン開発が提唱する『棟下式®』は、「建てる時の上棟式があるなら、壊す時にもお別れの式を」という想いから誕生しました。

2019年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、社会的な評価も高い取り組みです。

 

「和心寮」は3月30日(月)にポラスへと引き渡され、解体後は、棟下式を主催する中央グリーン開発によって新築分譲住宅が建てられます。

 

45年間にわたり女子学生たちを見守ってきた建物の記憶は、このイベントを通じて地域の人々の心に刻まれました。

その想いは、新しく誕生する住宅地へと受け継がれていきます。

『棟下式®(むねおろしき)』とは

 

『棟下式®(むねおろしき)』は、2017年4月に埼玉県越谷市の元企業研修施設再開発プロジェクトをきっかけに誕生しました。

空き家率が年々上昇する中、お別れすることができずに、廃墟同然で残ってしまっている建物が多くあります。「建物を新しく建てる際は『上棟式』を行うが、なぜ取り壊すときにはそのような式がないのだろう?」「リノベーションでリユースできる建物は良いが、耐震や老朽化で取り壊さざるを得ない建物に、きちんとお別れをする式典があってもいいのではないか」そんな発想から『棟下式®(むねおろしき)』は生まれました。


「お世話になった建物に感謝を伝え、地域の皆さんと一緒に楽しくお見送りし、使えるものはリユースする」 そうした取り組みが評価され2019年にはグッドデザイン賞を受賞しています。
その後、民家や歴史的建造物、都心ビル解体セレモニーなど、各種、棟下式が執り行われております。

 

 

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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