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神様の思し召し

住む世界の違うふたりに起きた、生涯最高の奇跡とは―? 『最強のふたり』の笑いと涙と感動が再び!

2016年8月27日(土)より、全国ロードショー<br>(c)Wildside 2015
2016年8月27日(土)より、全国ロードショー
(c)Wildside 2015
神様の思し召し
監督/脚本: エドアルド・ファルコーネ
脚本: マルコ・マルターニ
出演: マルコ・ジャッリーニ (「赤いアモーレ」)、 アレッサンドロ・ガスマン (「トランスポーター2」)、ラウラ・モランテ (「マザー・テレサ」))
第28回東京国際映画祭 コンペティション部門出品 観客賞受賞作品

ストーリー

天才だが傲慢なエリート外科医と、ムショ帰りだが大人気のカリスマ神父
住む世界の違うふたりが起こした、生涯最高の奇跡とは──?


今日も完璧なオペで、患者の命を救った心臓外科医のトンマーゾ。医師としては天才だが、傲慢で毒舌で周りからはケムたがられていた。妻との仲は倦怠気味で、お気楽な長女はサエない男と結婚。でも、頭脳明晰な長男が医学の道を継いでくれれば満足だ。
ところが、あろうことか医大生の息子が「神父になりたい」と宣言! 表向きはモノわかりのいいフリをして調査に乗り出したトンマーゾは、息子がハデなパフォーマンスで人気のピエトロ神父に“洗脳”されているとニラみ、信者として教会に潜入する。目に見えるものだけ信じる医師、見えないものこそ信じる神父。真逆のふたりの対決と、いつの間にか芽生えたまさかの友情の行方は──?

神に心臓病が治せるか? 医者に人生が治せるか? こんがらがった家族はどう治す? 笑って泣いて、人生がもっと好きになる、イタリアの太陽がくれた陽気で素敵な人生賛歌!

記者の見どころ

コメディ映画の大ファンであり、既に脚本家として数多くの賞を受賞してきたエドアルド・ファルコーネの初監督作品。自分の腕しか信じない優秀な外科医トンマーゾが型破りな神父ピエトロと出会ったことから起きる数々のエピソードと彼の変化をユーモラスに描いている。

とにかく、面白かった。
科学の象徴である医師と、宗教の象徴である神父という相反するキャラクターと家族たちとの人間模様が、決して深刻になることなく軽いタッチで描かれていて、笑える場面満載。ふたりの演技達者な俳優たちの掛け合いがとにかく絶妙で、堅物の医師の心がどんどん柔らかくなり人間らしくなっていく過程にハートが温かくなった。

イタリアの家族関係や宗教に対する考え方などを垣間見られるのも興味深い。全編に流れる軽妙なイタリア語の響きも耳に心地よく、あっという間に時間が過ぎた。

最後の場面の意外な終わり方に一瞬「えっ!?」と思ったが、そこは見ている方の解釈にまかせたい、と監督は言っているようだ。見終わった後、その結末について話し合ってみるとその人の人生観がよくわかって面白いと思う。

梨が落ちるのはニュートンの法則ではなく、「神様の思し召し」とピエトロが言った。ついついいろいろなことを背負い込み、自分を責めがちな人間への優しく温かいメッセージに聞こえた。起きることはすべて「神様の思し召し」ととらえたら、生きることがもっと楽になるかも・・・と思った。

TEXT by YUMI

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